不動産投資に向いている人の特徴を性格面と属性面から徹底解説!
2023/02/24

不動産投資に向いている人の特徴を性格面と属性面から徹底解説!

不動産投資の仕組み家賃収入と売却益不動産投資で必要になる「賃貸管理」金融機関からの融資は審査結果による金融機関の融資審査からみる不動産投資に向いている人の属性勤務先・職業、勤続年数からみた高属性の人収入面からみた高属性の人性格からみる不動産投資に向いている人の特徴長期的な視点で物事を考えられる人行動力・決断力がある人真面目で几帳面な人学ぶのが苦にならない勤勉な人借金をネガティブにとらえない人投資に安定収入を望む人まとめ

「不動産投資はだれにでもできる」といわれても、自分が不動産投資に向いているかどうか気になる人は多いでしょう。絶対ではありませんが、不動産投資で成功する人=向いている人には、その性格には共通点があるようです。

また個人属性面で見た場合、不動産投資に向いている人の特徴は非常にわかりやすいです。


今回は、性格面と毒性面からみて不動産投資に向いている人の特徴を解説します。

これから不動産投資をはじめる人は、自分が不動産投資に向いているかどうかチェックしてみましょう。


不動産投資の仕組み

テレビ塔 建物 シルエット

不動産投資とは、購入・所有した不動産を第三者に賃貸して家賃収入を得る投資手法のひとつです。一棟アパート投資や区分マンション投資、オフィスビル投資などのほか、駐車場やトランクルームなども不動産投資にあたります。


家賃収入と売却益

不動産投資の収入を得る方法は、大きくわけてふたつあります。

ひとつが、アパートやマンションなどを賃貸することで得る「家賃収入(インカムゲイン)」です。短期間で大きな利益を得ることはできませんが、収益物件を所有しつづけ、入居者がいるかぎりは毎月安定した収入を長期間にわたって得られる手堅い投資方法です。


区分マンションや戸建て賃貸などは、規模が小さく価格も比較的手ごろなので不動産投資初心者のはじめての物件としてもおすすめです。


ただし、入居者がいない「空室」については家賃収入が得られません。いかに空室を出さずに賃貸経営できるのかが重要になります。


もうひとつの収入を得る方法が、所有する不動産を売却することで得る「売却益(キャピタルゲイン)」です。値上がりしそうな不動産を安く購入して値上がりしたタイミングで売却して利益を得ます。値上がり幅にもよりますが、短期間で大きな利益を得ることも可能です。


しかし不動産の値上がりを予測するのはプロでも非常にむずかしく、また、かつてのバブル期のように地価が大きく上昇するケースも少ないため、不動産投資初心者にはハードルが高いです。


不動産投資で必要になる「賃貸管理」

不動産投資では、所有する賃貸物件の管理をおこなう必要があります。賃貸管理業務は、入居者募集や物件の管理、運営など多岐にわたります。


【おもな賃貸管理業務内容】

  • 入居者の募集に関する業務(募集依頼、問い合わせ対応、内見案内など)
  • 賃貸借契約の締結
  • 物件の管理(共用部の清掃、修繕・メンテナンスの手配など)
  • 家賃管理(家賃の集金や督促)
  • 入居者対応(クレーム対応、連絡事項の通達など)
  • 退去の立ち合いや原状回復(クリーニングや修繕の手配)
  • 確定申告

確定申告について詳しくはこちら!>>【サラリーマン向け】不動産投資の確定申告のやり方を詳しく解説!


非常にボリュームのある賃貸管理ですが、これら業務は基本的に大家さんがおこなうことになっています。ただし賃貸管理業務は、確定申告を除き、不動産管理会社に委託することが可能です。


とくに入居者募集と賃貸借契約の締結は専門知識が必要となるため、ほとんどの大家さんが不動産会社に委託しています。

なお不動産管理会社に業務委託する場合は管理料金が必要です。料金は会社によって異なりますが、目安は家賃の5~8%程度です


賃貸管理業務を委託することで、サラリーマンのように本業を持っている人でも、無理なく不動産投資がおこなえるのです。


金融機関からの融資は審査結果による

不動産投資をはじめるにあたって、金融機関から融資を受けて収益物件を購入するのが一般的です。


融資を受けることで、物件価格よりも少ない自己資金で高額の不動産が購入できます。また融資を受けることでレバレッジを効かせた投資がおこなえるので、資産形成のスピードが早まります。


ただし、融資を受けるためには金融機関の融資審査に通過しなくてはなりません。融資審査内容は金融機関によって異なりますが、「個人属性」と「収益物件の資産価値・担保性」が審査されます。


属性とは「融資を申し込む人の経済的な状態」を指し、ローン返済能力の有無が評価される材料になります。評価が高ければ「属性が高い」とされ、有利な条件で融資を受けられる可能性が高くなります。


不動産投資物件の融資審査では、投資対象となる物件の「収益性」や「担保価値」が評価されます。


金融機関は貸したお金の回収を第一に考えます。そのため、収益性・担保価値がある物件であれば、万一ローン返済が滞った場合でも物件を売却することで残債の回収が可能とみなされ、審査に通りやすくなるのです。

収益物件の審査基準は金融機関によって異なりますが、立地や築年数、賃料相場などから物件を評価するといわれています。


個人属性が低い場合、できるだけ資産価値の高い収益物件を選びましょう。有利な条件で融資を受けられる可能性が高まります。


不動産投資の融資審査について詳しくはこちら!>>不動産投資の融資の可否はどう決まる?審査に通りやすいのはこんな人


金融機関の融資審査からみる不動産投資に向いている人の属性


ここでは、個人属性の面からみて「不動産投資に向いている人」の特徴を解説します。

金融機関から「高属性」とみなされた人は、低金利だったり、融資額が高額だったり、不動産投資をおこなうにあたって資金面で優遇されます。


ほかの人よりも有利な条件で不動産投資をはじめやすくなることから、高属性の人は「不動産投資に向いている人」に該当すると言えるでしょう。

不動産投資で高属性としてあつかわれる人は、次のような特徴があります。


勤務先・職業、勤続年数からみた高属性の人

勤務先の安定性が高いほど審査に通りやすく、とくに公務員や上場企業・有名企業の正社員であれば高属性と評価されやすくなります。弁護士や医師など、国家資格の専門職も高属性とみなされやすいです。

なお同じ勤務先でも勤続年数が長い人のほうが、より高評価になる傾向があります。


収入面からみた高属性の人

毎月安定した高い収入がある人は高属性とみなされやすいです。

金融機関は融資の審査において、貸したお金を返済できる能力の有無を重視します。長期にわたっておこなう不動産投資は、ローンの返済も長期におよびます。そのため安定した収入に加えて高収入の人は、審査で有利になる可能性があります。


ただし収入が高額でも、歩合給など月々の収入が安定してない場合は審査に不利になる場合があります。


保有資産からみた高属性の人

預貯金や株式などの保有資産が多い人は返済能力が高いと判断されるため、融資審査に有利に働く傾向があります。


金融機関は貸し倒れを嫌います。不動産投資ではローンの返済原資は家賃収入であるため、収支計画通りの家賃収入が得られなくなった場合、手持ちの資金からローン返済をおこなう必要も出てきます。


そういった事態を想定した場合、保有資産を多く持っていると万一の際に補填でき、返済が滞る心配が少ないとみなされるため、審査に有利にはたらきます。


信用情報からみた高属性の人

これまでの借入金の履歴も融資審査ポイントの対象になります。

信用情報機関に加盟している金融機関では「信用情報データベース」で融資申込み者の信用情報を閲覧できます。

信用情報とは、クレジットカードやローン契約の支払い状況が記録されたものです。ローンの返済残高や、これまでのローン返済履歴などの情報を金融機関が参照する際に用いられます。


閲覧した結果から過去の長期延滞や債務整理などの履歴が見つかった場合、ローン返済が滞るリスクがあるとみなされ、融資審査に不利になる場合があります。


なお、信用情報のデータは10年ほどでリセットされます。自身の信用情報を確認したい場合は、指定信用情報機関の「CIC」で自身の信用情報の開示を求めることができます。(有料)過去に延滞したことがある人は、前もって確認しておきましょう。


性格からみる不動産投資に向いている人の特徴


家 クエスチョンマークとホワイトボード お金

ここでは、不動産投資に向いている人の性格面の特徴をみていきます。属性とは異なり、はっきりとした判断基準はありませんが、不動産投資に適している人の傾向をまとめました。


長期的な視点で物事を考えられる人

不動産投資は数十年単位でローンを組み、長期にわたって継続していく投資方法です。そのため、いまこの時点の収支だけでなく、今後発生するであろう家賃下落による収入の減少や建物の老朽化に合わせた修繕計画、出口戦略まで長期的な視点で計画を立てる必要があります。


このように長期的な計画を立てるためには、目先の利益や損失だけに飛びつきがちな人には向きません。よって不動産投資は、長期的な視点で計画を立てることが得意な人に向いている投資方法と考えられるのです。。


行動力・決断力がある人

意外かもしれませんが、不動産投資では行動力と決断力が求められる場面もあります。

通常、高額な収益物件を購入する際は慎重な判断が必要です。


しかしめったに出ない優良物件だった場合は話が別です。ライバルに先を越されないよう、いち早く現地調査をおこない、素早く買付証明書を提出するくらいの行動力と決断力が求められる場面もあります。


また不動産投資を成功させるためには、幅広く情報収集することが欠かせません。そのためには多くの不動産会社を訪問したり、セミナーに参加したり、さまざまな物件を見学する必要があります。行ったことのない場所や初対面の人と会話をすることになるため、行動力がない人には少しハードルが高いかもしれません。


どこにでも行けるフットワークの軽さとだれとでも臆せず話せるような行動力、高額の不動産投資物件の購入を決められる決断力。その両方を持っている人は不動産投資向きの性格と言えるでしょう。


真面目で几帳面な人

先に述べたように不動産投資は、長期にわたっておこなう投資です。そのため、綿密に立てた長期的な計画とその計画を実行していく几帳面さが求められます。

また知識を得るための勉強など、真面目かつ几帳面に物事に取り組める人は、不動産投資に向いている性格の人だと言えるでしょう。


学ぶのが苦にならない勤勉な人

不動産投資は、だれにでもできる投資方法です。資格なども一切不要です。

しかし不動産投資で成功するには多くの知識が必要です。リスクの種類や対策方法などの不動産投資の基礎知識はもちろん、税金や経理に関する知識、不動産の良し悪しの見分け方、情報収集能力や人脈など多くのことを身に着ける必要があります。


こういった不動産投資に関する幅広い知識を得るためには、時間を縫ってコツコツと習得していかねばなりません。目的のためには、このコツコツとおこなう学びの時間が苦にならないような勤勉な人は不動産投資に向いている性格だと言えるでしょう。


借金をネガティブにとらえない人

不動産投資をはじめるには、金融機関からの融資は欠かせません。しかもその借入れ額は高額です。数百万円は少ないほうで、数千万円の借入は不動産投資ではあたりまえの金額です。

ようするに不動産投資は借金をして開始する「マイナススタート」の投資です。自分の年収の何倍もの借金を背負う形になるため、忌避感を覚える人も少なくないでしょう。


しかし、不動産投資の仕組みを理解している人にとってこの借金は、これから資産を増やしていくうえで必要な投資であると前向きにとらえます。

不動産への投資資金を自己資金で用意するためには、数十年の貯金が必要になることでしょう。借金はその数十年という時間を短縮するだけでなく、その期間もせっせと収益という形でお金を増やしてくれているのです。


このように不動産投資と借金の関係を前向きに考えられる人は、不動産投資向きの性格だと言えるでしょう。


投資に安定収入を望む人

投資にはさまざまな種類がありますが、不動産投資は比較的リスクの低い投資方法といわれます。不動産投資のおもな収入である毎月の家賃は短期間で大きな利益にはつながりません。しかし不動産は資産の価値が落ちにくく、経営が順調にすすめば長期にわたって安定した利益を期待できる投資です。


このような性質を持つ不動産投資は、株式投資やFX投資のように資産価値が目まぐるしく変動して短期間で大きな利益を求める投資家には向きません。

不動産投資は、投資に瞬発力ではなく、長期間の安定性を求める人に向いている投資方法と言えます。


まとめ

不動産投資に向いている人について、属性面と性格面から解説しました。属性面でいえば、有利な条件で融資を受けられる可能性が高い好属性の人が「不動産投資に向いている人」と言えます。


性格面では、属性面ほど厳密ではありませんが一定の傾向があります。不動産投資の性質から、行動力や決断力があり、長期的な目線で物事を見られる人は不動産投資に向いている人と言えるでしょう。


なお不動産投資に向いている人に該当しない人は不動産投資で失敗するかというと、そのようなことはありません。むしろ、自分に足りない箇所を補うための助けとしてとらえて、これから性格面・属性面それぞれを改善していきましょう。

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